2015年12月26日

ジャックとジムのマグナムボトル

数年前に日経新聞の「私の履歴書」で、イギリスのトニー・ブレア元首相の連載がありました。興味深く読んでいたのですがその中で、日本の小泉首相の印象が強く残っているというくだりがありました。当時フランスのジャック・シラク首相が「料理がまずい国の人間の言うことは信用できない」という趣旨の発言をしたとして、物議を醸していた頃でした。その国とは暗にイギリスを指していたのでした。

その頃ちょうどイギリスでサミットが開かれ、その晩餐会の最中、小泉首相が「ヘイ、ジャック、素晴らしい料理じゃないか」と大声で呼びかけ、皿が運ばれてくる度に「ヘイ、ジャック」と同じ発言を繰り返したということです。会場は大受けで、しまいにはシラク首相の護衛官が小泉首相を撃つのではないかと心配したと、ユーモア混じりで当時を回想していました。

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なぜこの話かというと、ジャック・ダニエルからの連想でした。1.75リットルのこのマグナムボトル、この度すっかり飲み干してしまいました。以前にはジム・ビームのマグナムボトルも買い求めて飲み干し、こうして空き瓶揃い踏みとなりました。

この二つの銘柄は日本でも有名で、ともにバーボンというカテゴリーに括られますね。ところがラベルにあるように、ジム・ビームには「BOURBON」という表記がありますが、ジャック・ダニエルには「Tennessee WHISKEY」とあり、どこにもBOURBONとは書いていません。バーボンといえばケンタッキー州ですが、それ以外でも造られており、製法の違いもありそのプライドなのか、頑なにテネシー・ウイスキーと名乗っています。

ジャックもジムも人の名前、日本で言えば正宗といったところでしょうかね。実はこのマグナムボトル、ジャック・ダニエルについてはさらに大きい3リットルの瓶もあるようです。当然割安でしょうが、この歳になると確実に翌朝に響くこうしたハードリカー、しばらくは控えることにします。
posted by bourbon_ueda at 00:00 | Comment(0) | 飲んだもの
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