確かに食にはこだわっています。日々の生活の興味の中心は食事であるし、一日に三度しかない機会においしいものを食べたいと思う欲求は人一倍強いと思います。
ところがそのようなこだわりを特に仕事関係の人に話をすると、みな判で押したように「グルメですね」と直接・間接に反応してきます。gourmetというフランス語は美食家と訳されることが多いようですが、日本でのイメージは金に糸目を付けずに高級料理を食べて論評する人ということになってはいないでしょうか。
私たちは確かに食にはこだわっていますが、高かろううまかろうについてはまったく評価していません。高くてうまいのは当たり前、うまいのにリーズナブルな値段に価値を見出し、そこにこだわりを持っているわけです。
その意味で、世間一般に解釈されるような意味合いで「グルメですね」と言われるのは毎回抵抗を覚えます。安くておいしいものを食べたいのはいわゆるグルメな人たちに限らず共通なはずで、その意味では程度の差こそあれ誰でもグルメではないでしょうか。
テレビではいわゆるグルメ番組が相変わらず盛況なようですが、視聴者の無知をいいことに大げさに持ち上げる演出に辟易として見ていながら、その料理に対する価値として値付けが妥当かどうかという眼を持って臨む毎日です。
2008年08月29日
“グルメ”と呼ばないで
posted by bourbon_ueda at 00:00
| Comment(2)
| 食をめぐる報道
>高くてうまいのは当たり前、うまいのにリーズナブルな値段に価値を見出し、そこにこだわりを持っているわけです。
世に言うB級グルメというのはこのうまいのにリーズナブルというものを表現しているんでしょうかね。わたしはB級ですけど。以前、料理の鉄人という番組がありましたがあれだけの高級食材なら私が調理してもイイ線いくのではないかと思っています。