備忘記録を見れば8年前にポタージュスープについての記事を書いていました。その傾向は助長されているようで、一般の人たちが誤解しているならまだしも、言葉が命のはずのマスメディアの人たちがこう使っているから始末に負えない。今回も雑誌に掲載されるのにその校正版を見たらこれが目白押しでした(もちろん直してもらいました)。
しかしこういうことを言うと、「言葉の意味は時代とともに変わる」という人が出てくると思います。それはそれで否定しませんが、例えば平安時代と現代では意味が違うといった長いスパンでは理解できますが、現代を生きている身にとって昔はこうだったのに今は違うという短いスパンの変化はどうも受け入れられません。
何しろポタージュスープという表記が多いこと多いこと。「スープのほかにポタージュもあります」といった訳のわからない文章もあります。日本ではポタージュとは呼ばないコンソメスープも、本来はポタージュの一種です。洗練されたスープがポタージュという意味では、大変手間のかかるコンソメはまさにポタージュです。
それで思い出したのがチゲ鍋です。チゲは鍋という意味なので、これもスープスープと同様、鍋鍋という意味になってしまいます。正しくは例えばキムチチゲなどです。チゲがキムチなどの辛いという意味になっているようですね。
口うるさいと思われるかもしれませんが、まだ50代。これからどんどんジジイになっていくと、ますますうるさくなってきますよ。
2019年03月24日
ポタージュスープとチゲ鍋
posted by bourbon_ueda at 00:00
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| 食をめぐる報道
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