皆さんもよく見たことがあると思いますが、フランス料理のシェフがコックコートを着て斜に構え、腕組みをしている写真。ステレオタイプだなといつも思っているのですが、この度FBでご案内があった写真もまさにそうでした。このうち3人のシェフは直接存じ上げているので、あぁまたかといった感がなおさらです。
さてお決まりのこのポーズ、誰が最初に始めたかと私が思う限りは、ポール・ボキューズさんではないでしょうか。それを日本人のシェフがかっこいいと思ったのかどうか、真似をし始めたのではないかと思っています。あるいは、マスコミの方が「こういうポーズを取って下さい」とお願いしたのが定番化したとか。
いずれにしても、腕組みというのは威張っている印象があるので、私は好きになれません。それ以前に、皆が皆、こうしたポスターなどで同じようなポーズを取る横並び現象に違和感を覚えます。一人くらいは「いや、俺は違うポーズをするよ」といったシェフがいてもいいのではないでしょうか。
ちなみに巷でよく言われている「シェフ」という表現は、現在はイコール料理人という意味になっているようです。実際は、シェフ=チーフという意味なので、料理長以外にこの名称を使うのは間違いです。中にはチーフ・シェフといったおかしな表現があったり、シェフ・パティシエのことを料理もお菓子もできる人のようなことを言ったりしています。
今後コックコートを着て腕組みをしていないシェフの写真を見てみたいものです。
2020年02月13日
シェフの腕組みはいつからか
posted by bourbon_ueda at 00:00
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| 食をめぐる報道
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