食の番組に限りませんが、最近のテレビで特に気になっている表現を2つ。この前の日に小学生料理選手権という番組を見ていました。CMに入る前に、「この後、号泣」という字幕が出たのでもしやと思っていたら、それは号泣ではなくべそをかいていただけでした。
同じように、ある芸能人の名前を出して「号泣」という表現をよく目にします。号泣とは声を出してわんわん泣くことを指す言葉なのに、今では単に泣くことを大げさに「号泣」としています。これでは子供たちが間違って意味を覚えてしまいます。
もう一つは「目から鱗」です。これは本来、自分で知っているようなつもりでいたことについて、本当はそういうことだったのかと改めて気付かされたときに使う言葉のはずです。ところが今では、単に知らなかったことを聞いたときに「目から鱗」と表現しています。クイズ形式の情報番組で芸能人が使うことが多いですね。
食の分野では以前にも指摘した「秘伝のタレ」がいまだに跋扈しています。タレという言葉の枕詞になっているようで、鰻や焼き鳥などの映像が出るともうヤバイなと思い、案の定このフレーズが出てきます。
ほかに以前から思っているのには「天才」「神話」「伝説」「守護神」といったものがあります。いずれも安易に使いすぎ&ステレオタイプの表現となっています。アナウンサーというより、放送作家や編集人の問題でしょう。
2010年08月24日
「号泣」と「目から鱗」
posted by bourbon_ueda at 00:00
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| 食をめぐる報道
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