2012年06月19日

たまに大げさな自主回収

新聞の社会面の下の欄には、企業の合併や株式の公開買い付けといった公告のほか、ときどき食品の自主回収の情報が載っています。この日の自主回収はアレルギー表示の誤りということでこれは一大事ですが、たまに“そこまで自主回収しなければならないの?”と思うことがあります。

正確には忘れましたが、例えば「内容量が200gと表示のあるところを210g入っていました」とか、「中国産うなぎと表示のあるところを国産を使っていました」といった類の件です。いずれも消費者にとってはラッキーと思えるような内容で、それでも誤りは誤りで対応しなければならないのでしょうかね。

リスクマネジメントの概念はだいぶ普及してきたようで、個人でも企業でもミスは完全には防げない、その後の対応をどう適切に行うかが重視されるようになってきました。これでいつも思い出すのは某大手メーカーの某社長の一言、「私は寝てないんだ!」ですね。

家電メーカーでは数年前に起こった松下電器産業の石油ファンヒーターの欠陥に対する対応が、その後の雛型になってきているような気がします。頻繁なテレビでの告知など、その回収費用は10億円単位でかかったという話を聞いたことがあります。他のメーカーもこれにそっくりなテレビ告知をしているところがありましたね。

いずれにしても命に関わることですから、特にその意識の低さをたまに感じる食関連業界の方たちはよくよく気を付けていただきたいものです。以前薬害肝炎の問題で厚生労働省の役人に対して放った、「もう少し想像力を働かせたらどうなんですか?」という言葉を思い出します。
posted by bourbon_ueda at 00:00 | Comment(0) | 食をめぐる報道
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