2007年09月30日

クレーム続きの有名うなぎ店

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不覚にも外食する際にデジタルカメラを忘れてしまい、しかたなく携帯で撮った写真なのでお粗末です。これは小淵沢にある「井筒屋」という有名なうなぎ店の一品、「二のう」というものです。蒲焼きと白焼きに見えますが、白い方は薄いタレが付いているものです。地元の人から何度も聞き、ネットでもかなりの人気ぶりがうかがえましたので、一度行ってみたいと思っていました。

注文してすぐに出てくるうなぎは誰でもご免です。このお店も注文してからうなぎを捌くので、30〜40分ほど時間がかかる旨があちらこちらに書かれています。一つ目のクレームはこのことで起こりました。

隣の席の夫婦は私たちより先に注文を済ませていました。私たちも時間がかかることは覚悟していたので、いろいろと周りを見回しながら気長に待っていました。すると隣の旦那さんが店員を呼びつけて、「あんたが30分かかると言ったのにもう45分も待っているぞ、ほかの席と出てくる順番が違うじゃないか」とのことです。確かにほかの席で後から来た客に先に供されていましたが、そこは予約席で来店が遅れたのがわかったので私たちは気にも留めませんでした。旦那さんの機嫌は食べても収まらず、会計の際に「おいしかったけどこれじゃまずくなるよ」と吐き捨てるように出て行ったそうです。

さて、二つ目のクレームは私たちです。おおかた食べ終わろうとしたところ、妻の肝吸いに異物が入っていました。見ると金たわしの切れ端です。誤って飲み込んだりしたら大変なことになります。お店の人に言うと、もちろんすぐにお取り替えしますということでしたが、私たちはとりたてて騒ぐこともしませんでした。すると、代わりのお椀を持ってきた際に、「お代は結構です」とのことです。まあ場合によっては大事になりかねない失態ですし、経営の観点からはそれくらいのことは当然かなと思いましたが、その直前のクレームが効いていたのではないかと思わせる出来事でした。

最近は悪質なクレーマーも目立つようになってきたようで、確信犯はこうした異物を持ち込んで自分でお椀の中に入れます。お店としてはその予防策として、まず厨房では金たわしを使わないことです。この異物混入は割とよくあることで、代替する掃除用具は探せば結構あります。それでも悪質なクレーマーが文句を言ってきた場合は厨房を見てもらうのです。うちでは金たわしは使ってないので入るはずはないというところまで説明すると、そこで大概は引き下がると言われています。

肝心の味ですが、私たちにとっては優しすぎ、何しろボリュームが足りません。値段も2,200円ですからそうは高くないのですが、待たされた割の満足感としては今ひとつだと思います。やはり静岡の「石橋」がいいですね。

posted by bourbon_ueda at 00:00 | Comment(2) | 食べたもの
この記事へのコメント
うなぎは自宅の近くにあるうなぎやさんに行っています。厨房が一部の席から見えるので安心です。

以前、ラーメン屋でつけ麺を頼んだとき、つけ麺を冷やしている金ざるの端っこが麺に入っていたことがありました。なかなか飲食店は難しいですよね。
Posted by kaits at 2007年10月04日 06:05
kaitsさん、コメントありがとうございました。大手の飲食店はクレームの原因となりうる道具を厨房で使うことを禁止しています。ただ、クレーマーとまではいかなくとも、消費者は正当な抗議はしてほしいですね。でないと飲食店の方が気付く機会がありません。
Posted by bourbon_ueda at 2007年10月04日 06:17
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