2013年07月20日

ハムとベーコンの違い

日頃食に関するテレビ番組は基本的に予約録画をしており、後日の晩酌の際に肴として観るのが日常です。ですが時にはその録画の時間帯に晩酌が重なることがあり、この日も「満点青空レストラン」をリアルタイムで観ることとなりました。ところがです。

今回のテーマはハムなのですが、その中で「ハムとベーコンは作り方はまったく同じ、部位によって名前が違う」などというとんでもない説明がありました。何でもロース肉で作るとハム、バラ肉で作るとベーコンだということですが、思わずおいおいと叫んでしまいました。

ハムとベーコンの違いは製法の違いです。ハムは燻製した後(燻製しない生ハムも、あるいは生ハムの中でも燻製するものもありますが)ボイルあるいはスチームで火を通すのに対し、ベーコンは燻製の熱だけで火を通します。部位の違いだけというのはいかにも乱暴で、例えばバラ肉を使ったハムであるベリーハム、ロース肉を使ったロースベーコンもあります(ほかにはともに肩ロース肉を使ったショルダーハムやショルダーベーコンも)。

この情報の出所はどこだかわかりませんが、例えば今回の生産者がそう勘違いしていたのであればテロップで注釈を付ければいいわけです(ちなみにそうしたパターンは結構よく見ます)。いつも書いていますが聞いた情報を鵜呑みにして検証もせず、あるいはその前にそれが正しいかどうかの見識を持たない立場の人が番組製作をしてはいけないわけです。マスコミュニケーションなのですから、これをベースに間違った知識を得る人が全国にたくさん出てくることをぜひ自覚してもらいたいものです。

今回の生産者は燻煙だけで加熱していたので、あれはハムではなくロース肉のベーコンです。しかし一番大きな責任があるのは番組製作会社であり、それを容認した放映テレビ局です。よくよく反省してもらいたいものです。
posted by bourbon_ueda at 00:00 | Comment(0) | 食をめぐる報道
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